成長戦略-アジア出店を加速化!

大手外食企業コロワイドグループは先日19日にベトナムのホーチミン市で「牛角」をオープンし、昨年12月24日にオープンした1号店に続き2号店となります。今後5年間でベトナムでは「牛角」「温野菜」「NIJYU-MARU」など約80店舗、さらにASEAN諸国へのフランチャイズ事業を軸に450店舗の出店体制を目指しているとのこと。

同社の海外展開については2011年12月に香港子会社の設立を皮切りに、翌年2012年香港で海外初出店を果たしました。国内のM&A効果もあり、海外店舗数は2013年に25、2014年末に69、2年間でアジアだけで39店舗の増加となりました。

海外進出について経済環境や商習慣の違いもあり、このようなスピーディな事業展開の理由を調べてみました。

1.明確な成長戦略を策定し、巨額な投資を行うこと。
2011年5月12日の決算説明会では、同社役員は、アジアでの急速な事業展開を成長戦略とし、海外投資に「かなりの金額を用意している」と述べました。翌年2012年10月に137億円を投じ、「牛角」や「温野菜」など有名な業態を保有するレックスHDの株式(66.6%)を取得しました。

2.業態、進出市場を選別すること。
業態については1号店はステーキ店として香港出店しましたが、その後、株式取得で子会社化したレックスHDの業態「牛角」と「温野菜」を海外展開の柱としました。ともにメーンの食材が牛肉であり、両業態を同時展開することで、食材供給の効率が高まる。また、「牛角」は包丁を使わないなど簡素化した店舗運営が特徴で、文化や風習の異なる海外でも比較的、出店しやすいと注目されました。

成長が高いASEANを注目し、8の国・地域を限定しています。香港、台湾、シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナム。これらの地域の人口(の合計)は6億人、可処分所得における外食費の割合も、日本の1・5倍とされています。

3.人材育成
海外出店で最も課題となるのは人材採用と現地社員とのコミュニケーションです。
アジア加速に合わせて外国人を正社員として積極的に採用。グループ全体の外国人正社員数は131人(2014年8月末)となりました。しかも、日本で学ぶ外国人留学生だけではなく、海外の大学からも積極的に獲得し、日本で研修を受けてから帰国させます。今後5年間で千人の増員も計画されています。

飲食開業Naviは人材採用をはじめ、皆様の海外進出をサポートしております!現在香港出店に特化したコンサルティングを実施しております。困ったらまずご相談ください。

こちら→http://inshoku-navi.com/expansion/

写真:株式会社コロワイドHPなどより

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