店舗開業の落とし穴

家賃

安い家賃なので始めたが、ビルのELV入口が奥まっており人が上がってこない。

安い家賃に魅力を感じて契約したが、ビルの入口が奥まっているため、気がつかれないのか、入りずらいのか、お客様の 入店状況が悪い。しかも、歩道側に看板も出せない!このままでは知る人ぞ知る店(誰も知らない店)に・・・

立地に魅力感じて応じたが、相場より高い家賃が運営に支障がある。

開店当初は気にしていなかったが、世の中の景気と共に売上が減少し、固定費を見直すと家賃負担が重い。 しかも、周辺家賃を確認すると相場より高いことが判明。

資金調達

手持ち資金不足を補うために内装費等をリースで活用したが、ランニングの費用負担が上昇し、黒字化できない。

自己資本も少なく、多くの借入ができなかったので、内装は紹介されたリースを活用。そのため固定費負担が非常に大きくなり、損益分岐点は上昇!売上はそこそこあるのになかなか黒字化できず、一体何のために働いているのか・・・

運転資金を考えず、初期投資にまわしてしまった。

借入金を少なくしたかったので、自己資本のほとんどを初期投資にまわしてしまった。開店直後からお客様が順調に集まっているわけではないので、多少の赤字。このままだと、売上金からすぐに支払いをするような自転車操業になり、資金繰りが不安に・・・

業態

流行り乗れると思い込んで始めたが、既に下火になり始めている業態で集客増加が見込めない。

メディアで話題になる業態で開業したが、その流行は長く続かず、すでにピークを越えている。そのため、今以上に売上げの好転が見込めない。

デザイン

デザインを重視し過ぎたため、使い勝手が悪い。

センスのいいお店に憧れ、デザインを重視し過ぎたため、店舗としての使い勝手が悪く、ムダなスペースが多い。 また、店内に余裕を持たせ過ぎたため、席数も少なくなってしまった。

運営

友人との共同経営。責任の所在が不明確でトラブルが絶えない。

昔からの友達と共同で開店。しかし、船頭が2名いるため、コロコロ方針がかわったり、食い違った指示が出たり、スタッフは混乱 し、雰囲気はサイアク。誰に従えば・・・

店舗は忙しいのに利益がでない。

ランチや深夜営業もしており、自分やスタッフはみんないつも遅くまで頑張って働いている。お客様もそこそこ来店しているのに 利益がほとんど出ない。なぜ???

事業計画

損益ばかり気にして、投資回収を考えていなかった。

投資回収期間を考えていなかったが、利益は順調に出ていた。しかし、その利益をもとに投資回収のシュミレーションをしてみたら、なんと8年以上!投資が多すぎたのか?利益がまだ少ないのか?8年もお店が維持できるとは思えない・・・

人材

店長のスキルや人柄によって売上の増減が激しくなった。

店長の配置転換したら、急に売上が上昇。しかし、その店長が退職したら以前の売上に逆戻り。店長が代ったからではすまないなぁ・・・

閉店

営業不振店であったが、まだ何とかなるとあきらめることができず、気づいたときには閉店するコストも不足している。

売上がどんどん下降し、赤字が恒常的な不振店になってしまった。メニューの改善や新たな宣伝を試みたり、小さな改装もした。 しかし、売上の下降トレンドは止まらず、キャッシュは原状回復するための費用も足りない状態に。

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